間取りを考える際には導線に注意を

・導線を考えた間取り
住宅を作るにあたって何となく間取りについてのイメージはあるけど、細かい部分まで考えるのは難しいと、最初から間取りに悩んでしまうことも少なくないです。
しかし、暮らしやすい住宅にするには間取りがとても重要ですし、漠然とした間取りのイメージだけで家づくりはできません。
ですから、住宅を建てる時には間取りのイメージを、より具体的に考える必要があるのです。

・家の中での生活
家の中で生活する上で、必ず部屋と部屋を移動することになります。
食事をとる時はダイニング・お風呂に入る時は浴室・夜寝る時は寝室へと移動します。
例えワンルームであっても、トイレに行く時はトイレに移動します。
生活する上で行う行動を「生活行為」と言います。
生活行為は間取りを考える上で、基本の中の基本となる部分です。

・生活行為をスムーズにするために
生活行為は、家族によって大きく変わります。
もし間取りを少しでも取り違えてしまうと、生活行為そのものができなくなる恐れがあります。
何処にどういう部屋を配置すれば生活行為を滞りなくできるのかを考えるのが、間取りです。
すごく当たり前のことですが、当たり前のことだからこそ、しっかりと確認しておいて下さい。

・生活動線を考える
生活動線を具体的にシミュレーションすることも大切です。
例えば、買い物から帰り、すぐに食材をしまえるように、玄関からキッチンまでスムーズに行ける動線をつくると負担が減ります。


その際に、拘りをもって間取を考えることも大切ですが、家事導線や生活導線など様々な導線を考慮しないと、生活しにくい家になってしまう可能性があります。
導線とはキッチンから洗濯のためにお風呂場の近くに移動するように人の動きを線で示したもので、家事をする人の動きや来客があった時の動きなどです。
その為、家の中で移動する人をベースに間取りを検討する必要があって、生活における導線をイメージすることで、より理想に近づく形で間取りについて考えることができます。
ですから、生活における導線をイメージすることが、間取りを考えるにあたって重要と認識しておく必要があるのです。